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レーザーカッター •
店長ブログ
今回はレーザーカッターで簡単にオリジナルスタンプを作る方法をご紹介します。
スタンプを自作するのは難しいと感じる方が多いと思いますが、高度なテクニックがなくてもレーザーカッターがあれば割と簡単に作れちゃいます。
近年、レーザーカッターが使用できる場所も増えてきましたので、ぜひチャレンジしてみてください。
今回使用する物
1.Adobe Capture(無料アプリ)無料のAdobeアカウントが必要です
AppStore / GooglePlay
2.Adobe Illustrator
Illustratorはレーザーカッターが使用できる施設で使わせてもらえることが多いです。
3.レーザーカッター用ラバーシート
加工時の臭いが無く、家庭ごみとして出せる耐久性に優れたラバーシートをd.fabにて販売予定。
今回は厚み2.8mmのラバーを使います。
4.レーザー加工機
作成手順
1.作りたい絵柄を準備
2.Adobe Captureに取り込み&書き出し
3.Adobe Illustratorに取り込み&プリント準備
4.レーザー加工機(Speedy)で加工(レーザーソフトウェアはトロテックのJob Control)
一度覚えてしまえばとっても簡単なのでやってみましょう!
1.作りたい絵柄を準備
スタンプにしたい絵を用意しましょう。
手描きや、お絵描きアプリなどで描いてもOK。
新たに絵を描く人は黒一色で描きましょう。
2.Adobe Captureに取り込み&書き出し
Adobe Captureでは描いた絵をパスのデータに変換します。
絵柄が完成したらAdobe Captureに取り込みます。
アルバム又はカメラで絵柄を撮影し、[シェイプ]モードで読み込みます。
明るさや抽出方法を変えることで線の具合を調整できます。
出来たら一番下のチェックボタンをタップ。
細かい編集画面に移ります。
左上の[調整]モードで塗りつぶしたい箇所や消したい部分を修正します。
消しゴムをペンツールは一番下で切り替えれます。
ある程度修正出来たら、右上にある[スムーズ]をタップ.
自動でスムーズがかかり、滑らかな線になります。
この時点で気になる箇所があれば[調整]に戻り修正しましょう。
一番下の[オン・オフ]を[オン]にするとさらにスムーズがかかります。
できたら右上の[保存]をタップ
ログインして[作品]→[ライブラリ]の中から保存した絵柄をダウンロードします。
SVGというデータ形式をダウンロードします。
このSVGデータを持ってレーザーカッターのある施設へ向かいましょう!!
3.Adobe Illustratorに取り込み&プリント準備
保存したSVGデータをIllustratorで開きます(svgファイルをIllustratorにドラッグアンドドロップ)
アートボードを実際の出力サイズに合わせます。
今回は3cm角のスタンプを作りたいので300mm×250mmのアートボードを作りました。
絵柄をアートボードに合わせます(5mmほど四方に余白をつけて)
パスの線幅を好きな太さに設定します。
レーザーカッターで表現できる細かさは機種によって異なります。
今回は0.4mm以上で作成しています。
塗りつぶしの部分は線無しにします。
線幅が調整できたら、塗りつぶし以外の線を選択して[オブジェクト]→[パス]→[パスのアウトライン]を作成します。
全ての線をアウトライン化しました。
今の状態は彫刻のみのデータなので、周りをカットするための線を描きます。
パスツールで外枠を描きます(塗は無し)
線は絵柄から1.5~2mm程あけます。
ここからはTrotecのSpeedyでプリントするための設定をしていきます。
ファイルの設定
- ファイル名は半角英数で作成
- [ファイル]→[ドキュメント設定]→裁ち落としはゼロ
- [ファイル]→[ドキュメントのカラーモード]→RGB
- 「編集」→「カラー設定」→カラーマネジメントポリシー(RGB)をオフにする
- 「編集」→「プロファイルの設定」→「このドキュメントのカラーマネジメントを行わない」を選択
線の色と線種を設定
黒で描いた塗りつぶし部分は R0 G0 B0
線は無し
カットの線は R255 G0 B0
[線幅]は0.003ptまたは0.001mm
[線端][角の形状][線の位置]は下図のように。
illustratorの設定はこれで完了。
次はプリントの設定をしましょう。
[ファイル]→[プリント]でプリント設定を開きます
用紙の方向[自動回転]のチェックを外す
拡大縮小は、[拡大・縮小しない]に設定
さらにプリンターの詳細設定を開きます
ドキュメントサイズ・加工モードは忘れずに設定しましょう。
その他は必要に合わせて設定してください。
今回は下図のように設定しました。
プリント(JCのアイコン)を押すとJob Controlが開きます。
今回使用したレーザー用ラバーシートに適した出力設定です。
ここから実際の加工までは、レーザーカッターを借りている施設でレクチャーを受けましょう!
上図の設定でカットしたスタンプがこちら!
細い線が表現できるか心配でしたが、上手くできました!
皆さんもオリジナルのスタンプを作ってみましょう。
今すぐ近隣のレーザーカッターが使える場所をチェック!
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